健康診断や人間ドックで、尿中クレアチニン濃度の値が高いと言われてしまったあなた・・・聞きなれない言葉に驚いてしまったかもしれませんが、尿中クレアチニン濃度は腎臓の健康を知るうえで大切な検査項目です。
基準値より高いと指摘を受けても、実際正常値は何mg/dlなのか気になりますよね。
今回は尿中クレアチニン濃度の正常値についてと、健康な腎臓を保つための対策をご紹介します。
目次
クレアチニンとは
クレアチニンとは、筋肉運動に使用されたアミノ酸、クレアチンが代謝された物質であり、いわば老廃物です。
クレアチニンはその殆どが尿と一緒に体外へ排出されますが、腎臓のろ過機能が低下すると体外へ排出されずに血液中へと移動します。
つまりクレアチ二ン濃度を調べることで腎臓機能の程度を知ることができるのです。
尿中クレアチニン濃度の正常値とは?
尿中クレアチニン濃度は、一日辺りの尿の総量で変化します。
そのため、尿中クレアチニン濃度の数値自体に正常値はありません。
一日辺りの尿中クレアチニン値の正常値はあるので、そこから尿中クレアチニン濃度が正常か大雑把に判断することはできます。
1日辺りの尿中クレアチニン正常値
尿中クレアチニン正常値は以下の通りです。
- 男性 20~26mg/kg/日
- 女性 14~22mg/kg/日
平均的な一回の尿の量は300ml(3dl)前後と言われているので、
自身の尿中クレアチニン濃度mg/dl×3×1日の尿の回数÷体重
上記の数値が「1日辺りの尿中クレアチニン正常値」から大きく逸れていない限りは正常値と言えるでしょう。
これはあくまでもザックリとした計算なので、目安程度に思ってください。
尿中クレアチニンと血清クレアチニンは違う
よく尿中クレアチニン濃度と混同されがちなのが血清クレアチニン値です。
尿中クレアチニンと血清クレアチニンは数値が大きく違うので、健康診断などのクレアチニンの数値を見る際は、混同しないようにしましょう。
数値が二桁以上なら尿中クレアチニン、数値が一桁以下なら血清クレアチニンだと思われます。
血清クレアチニン値の正常値
血清クレアチニン濃度の正常値は、男性では0,5~1,1mg/dl、女性では0,4~0,8mg/dlとなっています。
クレアチニンは筋肉を使った際の老廃物なので、女性よりも筋肉量の多い男性の方が数値が若干高い傾向があります。
正常値よりも少し数値が上回る場合は経過観察、5mg/dlを超えると腎臓の機能回復は難しく、10mg/dlを超えると透析が検討されるようです。
血清クレアチニン濃度が高いとどうなる?
血清クレアチニン濃度が高いということは、体の老廃物がうまく排出されず体内に溜まっているということです。
体内の老廃物や毒素をろ過する腎臓の機能に、何らかの不備が生じている可能性を示しています。
腎臓病、急性腎不全などの病気が隠れているケースも少なくありません。
加齢とともに気になる腎臓
腎臓の健康について若いころは気にも留めなかったのに、年齢とともに腎臓に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。
健康的な生活を心がけていても解消しない腎臓や尿のトラブル、もしかしたら方法が間違っているのかも。
腎臓の機能を向上させるためには食事に気を付けなければいけませんが、その内容はタンパク質と塩分の摂取を控え、カリウムを制限するというものです。
しかし、カロリーはきちんと摂取する必要があります。たんぱく質は肉や魚、豆類に多く含まれているので食べすぎに注意が必要です。
腎臓の健康を保つために
腎臓の健康のために大切な食生活を見てみると、なんだか何も食べれないような気がしてしまいますよね。
特にカリウムは果物や野菜に豊富に含まれており、食べ過ぎることはできません。これでは肉も魚も野菜も食べられない・・・ということになってしまいます。
そこでおすすめなのが、腎臓の健康をサポートしてくれるL-シトルリンが配合されているサプリメントです。
腎臓のためのサプリメント
L-シトルリンはスイカに多く含まれている物質ですが、スイカにはカリウムも多く、そのまま食べていては腎臓に良くありませんし、頻尿を引き起こす原因にもなります。
腎臓の健康を考えたサプリメントなら、気になるカリウムはカットしながら大切なL-シトルリンを摂取できます。
毎日飲むだけのサプリメントなら手軽に続けられるのも嬉しいですよね。
L-シトルリンの含まれるサプリメントで、おすすめできそうな物を探してみたので、腎臓の調子が気になる人はチェックしてみましょう。
コメント
『血清クレアチニンが高いと体の老廃物が溜まってることを示す』
の間違いじゃないですか?
ご指摘ありがとうございます。
訂正しました。
一般的に、サプリメントがeGFRの数値を上げてしまう可能性は有りますか。亜鉛、カルシウム、マカを飲んでいます。
ご質問有難うございます。
亜鉛、カルシウム、マカ共に、常識の範囲内での摂取でしたら問題ありませんが、過剰に摂取してしまうと腎臓へ悪影響を及ぼす可能性もあります。