血清クレアチニン値が正常値よりも高いと、腎臓に障害が出たのかと心配になりますよね。
正常値よりも高くなってしまったクレアチニン値は、普段の食事を気をつけるだけである程度改善することができます。
そんな血清クレアチニンを正常値に下げる食事・改善方法についてご紹介します。気になる腎臓の健康のためのまとめです。
血清クレアチニン値とは
血液中のクレアチニンの数値のことを血清クレアチニン値と呼びます。
クレアチニンとは、筋肉を使った後に残る老廃物のことで、腎臓がろ過し、尿として体外に排出されていきます。
そのため、クレアチニン値が高いということは、腎臓の機能が低下していることを意味します。つまり、クレアチニン値とは、腎機能の健康指数を指すのです。
血清クレアチニン値の正常値
血清クレアチニン値の正常値は以下の通りです。
- 男性:0.6mg/DL~1.1mg/DL
- 女性:0.4mg/DL~0.8mg/DL
上記の数値よりも、髙くても低くても健康に異常があるとされています。
ところが血清クレアチニン値は、筋肉量によって上昇が認められるため、男性や筋肉量が多い人は、クレアチニン値が高めに出る場合があります。
そのため、筋肉量の多い方の血清クレアチニン値の範囲は次の数値を参考にした方がいいでしょう。
- 男性:1.2mg/DL~1.5mg/DL
- 女性:0.9mg/DL~1.1mg/DL
以上の範囲に納まっているケースでは、クレアチニン値の上昇が認められるものの、精密検査の結果、深刻な病気であるということは少ないということです。
血清クレアチニン値が高い時に考えられる病気
血清クレアチニン値が高いことで疑われる病気は次の通りです。
- 腎臓病
- 急性腎不全
- 慢性腎不全
- 脱水症状
- 末端肥大症
- 巨人症
腎臓は、傷付いてしまうと、元に戻らない臓器であり、慢性腎不全を起こしている場合、人工透析になることも覚悟しなくてはなりません。
血清クレアチニン値を下げる食事
血清クレアチニンを下げる食事は、たんぱく質を必要以上に摂らないようにすることです。
とはいっても、全くたんぱく質を摂らない生活を送ることはできません。
必要最低限なたんぱく質の必要量は体重×0.8gと言われていますので、この数値を目安にした食事が好ましいでしょう。
また、クレアチニン値が高い人は、腎臓に負担がかかる食事は控えるべきです。
塩分も控えめにして、なるべく、腎臓に優しい食事を摂るよう心がけましょう。
クレアチニンが高い場合は尿酸値も大切
また、クレアチニン値を高くしている原因が尿酸にある場合も多く、クレアチニン値と一緒に尿酸値も下げる食事にするとなお効果的です。
尿酸値を下げるには、以下の食材が効果的です。
- ひじき
- ワカメ
- 大豆
- 昆布
- サツマイモ
- 干しシイタケ・・・など
アルカリ性の高い食品は、尿をアルカリ性にするため、尿酸を排出し易くなります。
それと同時にクレアチニン値も下げる効果が期待できるので積極的に食事に取り入れるようにしましょう。
血清クレアチニン値を下げるための改善方法
血清クレアチニン値を下げるためには、軽い有酸素運動が効果的です。
筋肉を使う無酸素運動では、逆にクレアチニン値の数値が上がってしまう可能性もあるため、推奨できません。おすすめの有酸素運動は以下の通りです。
- 近所を軽く散歩する
- ラジオ体操をする
- 踏み台昇降をする・・・など
本格的に、ヨガなどを始めなくても、お金もかからず簡単にできる有酸素運動はたくさんありますね。
運動と同時に取り入れたいサプリメント
また、血清クレアチニン値を下げるために、忘れてはならないのがサプリメントの利用です。
特に最近では、腎臓に良いとされるノコギリヤシとペポカボチャの入ったサプリメントに人気が集中しています。
おすすめのサプリメントを探しましたので、クレアチニン値が気になる方はチェックしてみてください。