精密検査の所要時間と結果が出るまでの期間はどれくらいかかる?

精密検査

健康診断やがん検診を受けた結果が「要精密検査」と出たら、「えっ!どうして私が・・・」とショックを受ける人もいれば、「やっぱりな~」と思う人もいると思います。

どちらにしても、「要精密検査」という結果を素直に受け止め、早めに医療機関で精密検査を受ける必要があります。

でも、精密検査っていったいどのくらい時間がかかるのか?結果が出るまでどのくらい待つのか?不安に感じてしまいますね。

そこで今回は、精密検査にかかる時間と結果が出るまでの期間や、精密検査を受けるにあたって気を付けたいポイントについてお伝えします。

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精密検査にかかる時間

精密検査は、行う検査の種類によっても所要時間が異なります。

精密検査で行われる主な検査の、かかる時間の目安を調べてみました。

心電図

心電図1
心臓に負荷をかけて心臓の動きを検査する「負荷心電図検査」は約20分程度。

小型の携帯型心電計を装着して、日常生活中の心電図を記録する「24時間ホルター心電図検査」は、心電計を取り付けて自宅へ戻り、翌日取り外しや診察のため再度医療機関を受診するので、24時間以上の時間が掛かります。

エコー検査

エコー検査
心臓の大きさや心筋の収縮・拡張の様子などを観察する心エコー検査の所要時間は約20~30分です。

消化器や子宮などは腹部エコーで検査しますが、こちらも20~30分が目安です。

CT検査・PET検査・MRI検査

ct検査
CT検査は身体にX線を照射して通過したエックス線量を測定する検査で、およそ10~20分で済みます。

がんの発見に有効なPET検査は、CT検査と違って所要時間が長いことが特徴です。

検査薬FDGを体内に注入し全身にいきわたるまでの時間が、30分~1時間、PETスキャナーで全身の断面図を撮影するのに30分程度かかります。検査時間はトータルで2時間が目安となります。

MRI検査は、検査する部位や造影剤を使用するかでも所要時間が変わります。

脳や腰部、膝の検査は約20~30分程度、子宮(骨盤)や肝臓の検査なら30分~40分が目安です。

眼圧・眼底・視野検査

眼圧検査
眼圧検査は、麻酔点眼薬を使用する場合は約30分、眼球に空気を勢いよく吹き付けて角膜の凹みを見る「空気眼圧計」で測定する場合は、2、3分で済みます。

眼底検査は、瞳孔拡散剤を使用するため30~40分程度かかりますが、検査後はまぶしさや目の開けづらさが伴うため、通常の状態に回復するまで半日~1日はかかります。自家用車を運転して帰宅することは避けましょう。

視野の欠損状況や進行状況を調べる視野検査はおよそ30~40分かかります。

正確な検査時間を知りたい時は?

精密検査は、検査の種類や状況、部位、医師の判断によっても所要時間が変わります。

先ほど挙げた各検査の所要時間はおおよその目安ですので、ご自分がこれから受ける精密検査の正確な時間について知りたい場合は、直接医療機関へ問い合わせるといいですね。

精密検査の結果が出るまでの期間

カレンダー週間
精密検査には、30分程度で結果が出る場合もあれば、3日~1週間ほど結果を待つこともあります。

CT検査やMRI検査など画像で判断する場合は、画像を判断する専門医と主治医のダブルチェックを行います。どちらの医師もすぐにチェックすることが出来れば当日に結果が分かります。

細胞診など、特殊な検査を外部の検査センターに依頼する病院では、即日結果が出ることは難しいでしょう。 

外来患者が多く予約もとりづらい医療機関では、「結果は1か月後に」と長い期間待つこともあります。

精密検査の結果がいつ分かるかは、病院の状況に応じても変わってきますので、診察時に医師に確認しておくのが一番良いでしょう。

精密検査を受けるうえでの注意事項

精密検査が大好きという方は稀かと思います。誰でもなるべく短時間で、できれば結果も早く知りたいと考えるのが普通ですね。

では、精密検査をスムーズ進めるために、気を付けるべきポイントをいくつかご紹介します。

食事・水分制限を守る

規則正しい食事
当たり前なのですが、検査前日・当日の食事制限があればきちんと守りましょう。

うっかり食事を摂ってしまうと十分な検査データが出せず、後日再検査になってしまい検査結果が分かるまでに時間がかかってしまいます。

待ち時間中に離れない

待ち時間
待ち時間が長くてついその場から離れてしまう人もいますが、順番が回ってきた時に数回の呼び出しに応じなければ、検査が後回しになることもあります。

待ち時間をイライラせず過ごせるように、本など時間をつぶせるアイテムを準備するといいかもしれませんね。

精密検査の日は有休をとる

有給
2,3時間で済むだろうと見込んで、検査の後に仕事の予定を入れることがあります。

しかし、病院の込み具合や検査内容によって所要時間も変わってきますので、精密検査を受ける日は有休をとって余裕のあるスケジュールで臨むことがベストです。

知っていれば不安も少ない!

「要精密検査」と結果になってしまったら不安になりますね。

しかし、精密検査にかかる時間や結果が出るまでの期間があらかじめ分かっていれば、その不安を軽減し前向きな気持ちで検査を受けることが可能です。

また、スムーズに精密検査を済ませるためにも注意事項をきちんと守ることが大切です。

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