聴力検査を受けてみると、4000hzの高音だけが聞こえていないことが発覚してしまった!聴力検査に異常があると「耳が聞こえなくなったらどうしよう」という不安が付きまといますよね・・・。
聴力検査で4000hzの高音だけが聞こえない場合は、「騒音性難聴」という難聴の可能性が高いようです。
騒音性難聴は近年特に若い年代に増えている難聴なのですが、もし本当に騒音性難聴だったときにはどのような対策をとればいいのでしょうか。
騒音性難聴の原因や対策について詳しくみていきましょう。
騒音性難聴とは?
騒音性難聴は、発症の原因にかかわらず4000hz帯の高音域が聞こえにくくなるという特徴を持ちます。
騒音性難聴は、別名「職業性難聴」とも呼ばれ、常に大きな音にさらされる環境で働く人に良く見られる、代表的な騒音障害でもあります。
騒音性難聴の症状
騒音性難聴は、主に4000hzの高音域だけが聞こえにくく、それ以上高音であれば聞こえるといった症状がみられます。
耳鳴りも同時に起こりますが、初期段階で難聴かもしれないと気づくのは難しいでしょう。騒音性難聴の他の特徴としては、左右の耳がほぼ同時に聞こえにくくなるという特徴もあります。
また騒音性難聴の進行スピードには個人差があり、同じ環境下でも発症しない人、発症しても進行が遅いまたは早い人もいます。
騒音性難聴の原因
騒音性難聴の原因となるのは、その名の通り「騒音」です。
原因となる騒音には2種類あり、1つ目は大きな爆発音を聞いてしまうこと、もう1つは常に85dB以上の騒音を耳栓なしで聞き続けることです。
そのため、最初の項で例に挙げた「騒音のある職場に勤務」している方は、騒音が85dB以上を超えている場合は、耳栓と耳覆いを着用して業務をする必要があります。
また、近年では若年層に騒音性難聴が広がっています。これはイヤホンやヘッドフォンを着用し、音量を大きくして音楽プレーヤーを長時間使用していることが原因と考えられています。
前述のとおり、85dB以上の騒音を聞き続けることが騒音性難聴の原因ですが、音楽プレーヤーのほとんどは100dB以上の音量を最大としています。
最大音量で音楽を聞き続けている方は、騒音性難聴に十分気を付けてください。
騒音性難聴になりやすい人
実は騒音性難聴には、なりやすい人がいます。同じように騒音を聞き続けていても、騒音性難聴を発症しない人もいるのですが、なりやすい人にはこのような特徴があります。
- 難聴になりやすい遺伝的要素がある
- 中耳炎に罹ったことがある
- 蓄膿症
- 扁桃腺炎になりやすい
- アレルギー体質
これらの要素に当てはまる方は、大きな音を日常的に聞き続けるのは控えるようにしましょう。
騒音性難聴でできる対策方法は?
難聴といえば、一度なってしまうと治らないというイメージが強いですが、騒音性難聴の場合はどうなのでしょうか?
結論から言うと、騒音性難聴は進行性の症状のため、一度騒音性難聴を発症してしまうと、残念ながら治癒は難しいです。
しかし、騒音性難聴は「進行させない」ことが可能です。
もし聴力検査で4000hz以上の高音域が聞こえないことがわかったら、まずは病院で詳しい聴力検査を行いましょう。
騒音性難聴であっても、早期の段階であれば病院での治療が可能なこともあります。
また、騒音性難聴である可能性が高いときには、これ以上進行させないために耳を保護する必要があります。
ヘッドフォンやイヤホンの使用は避け、音の大きな場所、例えばライブハウスに行ったりスポーツ観戦をするときには耳栓などで保護をしてください。
騒音性難聴は早期発見が大切!
このように、騒音性難聴は一度発症すると完治が難しい症状です。特に症状が進行してから治療しようとしても、治る可能性は限りなく低いでしょう。
つまり騒音性難聴は早期発見が大切ということです。
普段の生活では、騒音性難聴の発症・進行予防の為に大きな音を長時間聞くことはやめ、常に耳を保護するようにしましょう。