肺活量が低いと健康に良くない?肺活量低下の原因と鍛える方法

肺活量

だれでも一度は肺活量の検査を受けたことがあると思いますが、肺活量が低いと言われてしまった時にはどうしたらいいのでしょうか?

肺活量低下は健康に良くないのか、少し気になるところですよね。

今回は、肺活量が低いとどのような影響があるのか、肺活量が低くなる原因や鍛える方法について解説していきます。

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肺活量が低いとどうなる?

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肺活量の検査では、空気を吸い込む量と吐き出す量を測定します。

その値が年齢・性別・身長から割り出される基準値を下回る場合には「肺活量が低い」と判断されます。

肺活量が低いということは、「体内に取り込める酸素量が少なくなる」ことになりますから、次のような症状があらわれることもあるようです。

  • めまいやふらつき
  • 耳鳴り
  • 疲労感
  • 息苦しさ
  • 思考力の低下

肺活量が低いといっても、基準値に近い場合には運動するのが辛い、すぐに息切れしてしまうといった程度でしょう。

肺活量が低くなる原因は?

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肺活量が低くなる原因として、主なものには加齢や喫煙、病気による呼吸器の異常が考えられます。

肺活量の検査では、「%肺活量」と「一秒率」を調べ、それぞれのパーセンテージによって肺活量が低下している原因を予測することができます。

【%肺活量】
年齢・性別・身長から割り出される予測値に対して、実際の比率を調べる検査です。

【一秒率】
空気を一気に吐き出し、最初の1秒間でどの程度の空気を吐き出したのかを調べる検査です。

「%肺活量」が80%未満、または「一秒率」が70%未満の場合には、以下のような病気である可能性があります。

%肺活量は80%以上で一秒率が70%未満

これは気道が閉塞された「閉塞性肺障害」である可能性が考えられます。

肺気腫、ぜんそく、慢性気管支炎の時に見られる検査結果です。

一秒率は70%以上で%肺活量が80%未満

この場合、「拘束性肺障害」である可能性が考えられます。

胸膜肥厚、胸膜癒着、肺線維症などの時に見られる検査結果です。

%肺活量は80%未満で一秒率も70%未満

どちらの数値も基準以下のときには、「混合性肺障がい」である可能性が考えられます。

肺気腫、気管支喘息などの時に見られる検査結果です。

肺活量を鍛える方法

肺活量の低下の原因が病気ではなかったとしても、体内に取り込める酸素量が少ないというのは気になるところです。

活力あふれる毎日を過ごすためにも、肺活量を鍛える方法は知っておきたいですよね。ここからは肺活量を鍛える方法についてみていきましょう。

筋肉を増やして肺活量を鍛える

筋トレ
肺に空気を取り込んだり、排出するための筋肉を増やすことで肺活量を鍛えることができます。

このための筋肉は胸の上からみぞおちあたりに集中しているのが特徴です。

まずはストレッチのような負荷の低いものから始め、運動に慣れてきたらヨガやラジオ体操などの有酸素運動をしましょう。

マッサージも有効

マッサージ
寝る前に少しだけ、胸の周りをマッサージしましょう。

特に肋骨の下のくぼみや骨周辺を優しくなでてマッサージしてください。

これにより胸周辺の筋肉がほぐれ、次第に動かしやすくなります。

風船で肺活量を鍛える

風船ふくらませる
毎日数回、風船を膨らませてみましょう。風船は、ただ呼吸するだけでは膨らみません。

風船なら、自然と呼吸に必要な筋肉を鍛えることができ、これによって肺活量もアップします。

肺活量は年々低下する!毎日の習慣で肺活量低下を防ごう

肺活量は、加齢とともに自然と低下していくものです。特に喫煙者の場合、肺の老化のスピードは非喫煙者よりも早くなりますから、毎日の運動やマッサージで、肺活量の低下を防ぎましょう。

注意したいのが、肺活量の低下の原因が病気にあるときです。

そのようなときには、自分だけの判断で肺を鍛えようとせず、医師の指導に従い病気の治療に努めてください。

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