腫瘍マーカーPSAの数値が高値になる原因とは?PSA値を下げる方法

psa高値

前立腺がんの腫瘍マーカーとして用いられるPSAは、前立腺がんだけではなく他の病気の発見にも役立ちます。

そこで今回は、PSAの数値を上昇させる原因となる病気をまとめました。

また、PSAの数値を下げる効果が期待できる食品も合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

スポンサーリンク

PSAとは?

PSAとは、前立腺特異抗原のことで、精液中に含まれています。PSA自体には害はなく、受精に欠かせないたんぱく質でもあります。

PSAは血液中にも微量ですが流れ出していて、血液中のPSAの濃度を調べることで、前立腺の異常を見つけることができます。

PSAは健康な人でも、2ng/ml程度の数値が出ますが、PSAの数値が高い場合は、前立腺がんなどのあらゆる病気が疑われます。

PSAの数値が高値になる原因

高血圧になる症状
PSAは、前立腺に異常や炎症があると血液中に流れ出てきます。

しかし、前立腺以外の臓器の異常や炎症に対して反応することはないため、PSAが高値になるときは、前立腺で何か異常が起こっているということになります。

PSAの数値が上昇した場合、以下のような原因が考えられます。

1.前立腺がん

前立腺がんは、前立腺の細胞が、無秩序に自己増殖することです。

前立腺がんは前立腺の周りにある外腺にできることが多く、尿道や膀胱を圧迫することがほとんどないため、自覚症状があまりありません。

そのため、PSA検査は、前立腺がんの早期発見、早期治療のために、欠かせない検査となっています。

2.前立腺肥大症

前立腺肥大症は、前立腺の内側が肥大する病気で、大きくなればなるほど、PSAの数値が上昇する傾向にあります。

症状として前立腺がんと大きく異なる点は、発症初期から肥大した前立腺が尿道を圧迫するため、排尿障害が起こるという点です。

しかし、まれに、前立腺がんと併発することもあるので、きちんと検査を受けることが重要です。

3.前立腺炎

前立腺炎の原因は様々あり、長時間のデスクワークや自動車、自転車、バイクの運転等による刺激などがあります。

ただ、自覚症状があまりないので、発症に気づけない方も多くいます。

4.内視鏡カテーテルや手術による尿道刺激

内視鏡カテーテルなどで尿道を刺激したり、手術等で尿道に傷がついた場合に、PSAの数値が上昇することがあります。

いずれも一時的な数値の上昇なので、あまり心配はいりません。

5.射精

射精によりPSAの数値が1割程度上昇することがあります。

正しい検査結果を得るために、PSA検査を受ける前の2日間は、射精をしないようにという指導を行っている検査機関もあるので注意が必要です。

6.加齢

PSAは加齢に伴って、血液中のPSAの濃度が高くなります。そのため、基準値も年齢ごとに異なるので、注意して検査結果を見るようにしましょう。

【PSAの年齢別基準値】

  • 50~64歳:3.0ng/ml以下
  • 65~69歳:3.5㎎/ml以下
  • 70歳以上:4.0mg/ml以下

PSAの数値と前立腺がんの関係

PSAの数値が高値になると、前立腺がんが疑われますが、どの程度の確率で発見されるのでしょうか。PSAの数値と前立腺がんである確率は、以下のようなっています。

  • 4.0~10ng/ml:25~30%
  • 10ng/ml以上:50~80%
  • 100ng/ml以上:癌と転移が強く疑われる

この数値を見てもわかるように、基準値をわずかに超えた4.0ng/mlから前立腺がんである確率が25~30%と高くなっています。そのため、PSAは前立腺がんの腫瘍マーカーとして用いられているのです。

PSAの数値を下げる方法

psa食事
PSAの数値が高い場合、まずは医療機関でより詳しい検査を受け、原因を突き止めたのち原因に対する治療を受けなければなりません。

しかし、PSAの数値を下げるには、食事療法も有効であるという説もあります。

もちろん、効果は人それぞれですから、食事療法だけに頼るのは危険ですが、医療機関での治療と併用して、食事療法を行うのもおすすめです。

いくつか効果があると言われる食品がありますが、その中でも効果の高いと言われている食品ついてご紹介します。

リコピンを摂る

リコピン
トマトに含まれるリコピンには、PSAの数値を抑える働きがあると発表されています。

実際に行われた研究は、前立腺がんの再発患者に1日15㎎のリコピンを含むサプリメントを飲んでもらうというもので、実際にPSAの数値の上昇が明らかに抑えられました。

リコピンはサプリメントでも取れますが、トマトの場合は1日40g程度摂ることをおすすめします。また、加熱したトマトはリコピンの吸収率が高くなるので、生ではなく加熱したトマトを摂りましょう。

オリーブオイルで調理することで、更に吸収率が高くなることもわかっているので、ぜひ試してみてください。

オメガ3脂肪酸を摂る

オメガ3
魚油に多く含まれるオメガ3脂肪酸には、前立腺がん細胞の増殖を抑える効果があると言われています。

しかし、残念ながら、その詳しいメカニズムはまだ解明されていません。ただ、オメガ3脂肪酸は、コレステロール値を下げたり、高血圧を予防するなど、健康維持に役立つ成分ですので、気になる方はぜひ積極的に摂ってみてください。

オメガ3脂肪酸は、ニシンや鮭、サバに多く含まれており、サプリメントでも摂ることができます。

>>今なら初回67%offのおすすめ「オメガ3脂肪酸サプリメント」はこちら

PSA検査で前立腺がんの早期治療を!

PSA検査は、前立腺疾患の発見、特に自覚症状が少ない前立腺がんを早期発見するために欠かせない検査です。

前立腺がんは、自覚症状が出る頃にはすでにかなり進行し、5割程度の人は転移してしまっています。

そのため、自覚症状が出ていないうちに治療を開始することがとても重要なので、PSA検査の数値の異変は見逃さないようにしましょう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする