血液検査でBNPが高値だった場合、おおまかに「心臓の機能が低下し心臓に大きな負担がかかっている」または「腎機能が低下している」ということが解ります。
しかし、これらの臓器に負担をかけている元となっている病気までは、この検査では発見できません。もしあなたのBNPが高かった場合、どのような原因や病気が隠されているのでしょうか?
今回は、心不全や腎不全の可能性あり?血液検査でBNPが高値になる原因とその対策方法についてお話します。
BNPとは?
BNP、正式名「脳性ナトリウム利尿ポリペプチド」は、心臓から分泌されるホルモンのひとつです。
BNPは心臓を守るために分泌されるホルモンであり、これが血液検査で高値を示すということは「心臓に大きな負担がかかっている」ことを意味しています。
- BNPの基準値・・・18.4pg/ml以下
- すぐに治療が必要な数値・・・100pg/ml以上
BNPが高値になる原因
もしBNPが基準値よりも大幅に高かった場合には、心臓に負担がかかっているばかりではなくその機能まで低下していると考えていいでしょう。
また、BNPの排出は腎臓で行われることから、血液中にBNPが多い時には腎臓機能にも異常が出ている場合があります。
このようにBNPが高値ということは心臓に大きな負担がかかっている、または腎臓に異常があるということを示しているのですが、その原因となる病気はいくつかあります。
主に考えられる病気とその症状についてみてみましょう。
高血圧
高血圧自体には自覚症状がほとんどありません。
しかし高血圧を放置することで心臓病につながり、BNPも高値を示すことがあります。
心筋梗塞
心臓の病気といえば心筋梗塞です。心筋梗塞では胸に激しい痛みと息苦しさがあらわれます。
不整脈、冷や汗、吐き気、奥歯の痛みなどもあり、最悪命にかかわることもあります。
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群は、尿に蛋白が流れてしまう病気です。そのため足のむくみ、体重の増加、尿の泡立ちなどの症状があらわれます。
ネフローゼ症候群自体は様々な腎臓疾患を原因として発症するものです。
慢性腎不全
慢性腎不全は徐々に進行しあまり自覚症状もなく、気が付いたときにはかなり病状が進行していることもあり注意が必要です。
慢性腎不全では、尿の泡立ち、むくみ、頻尿、多尿といった症状があらわれます。
BNPの数値を改善するためにできる対策は?
様々な病気とかかわりのあるBNPの数値。
検査の結果、もし基準値よりも高い数値が出てしまったら、どのように対策していけばいいのでしょうか。
BNPが心疾患によって高値になっている場合
BNPの数値が40pg/ml以上で要精密検査、100pg/ml以上になるとすぐに専門的な治療が必要となります。
特に心疾患を原因とする高数値であれば、主治医の指導に従うのが一番です。
心疾患を原因とするBNPの高値では、体の状態によっては絶対安静を言い渡されることもあります。
BNPが腎疾患によって高値になっている場合
腎臓に何らかの異常があってBNPの数値にあらわれている場合、早期に対策しなければなりません。
腎臓は一定以下まで機能が低下してしまうと、機能の回復が見込めなくなってしまうからです。
まずは心疾患と同じく病院での精密検査と治療が必要になります。それ以外にも、食生活の改善を医師から求められるでしょう。
塩分・糖分・たんぱく質の摂取を制限され、定期的に血液検査が行われます。
自分でもできる対策は?
まだ数値は危険水域ではないけれど、基準値ギリギリ・・・という時、自分でも何かしらの対策をしておきたいですよね。
健康的な生活を送ることはもちろんですが、それにプラスして「腎臓をサポートしてくれるサプリメント」を使用するという対策方法もあります。
尿の回数が増えた、尿の状態が昔と違う、こんな時には毎日の生活にサプリメントを取り入れてみてはいかがでしょうか。
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BNPが高くなる前に早めに対策を
BNPは基準値となる数値が低いわりに、心不全や慢性腎不全となるといきなり1.000pg/ml以上の数値が出てしまうことも稀ではありません。
大切な臓器を守るために、数値が「高め」の段階で早期に手を打っておきましょう。