【健康診断の判定を解説】要精密検査D2判定以上でも焦ることは無い?

健康診断結果

健康診断の結果を受け取ると、まずアルファベットで示された判定区分を確認する人が多いのではないでしょうか。

しかし、アルファベットで示された判定ランクが「A」以外だった場合は、備考欄には簡単にしか説明が書かれていないため、不安になってしまう人も多いと思います。

そこで今回は、健康診断の判定区分別にどういった異常があり、今後どのような対策をすればいいのかをまとめてみました。

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健康診断の判定区分とは?

健康診断の判定区分
健康診断の判定区分は7~10程度の段階がある場合が多く、ランク付けすることにより、自分の健康状態が今どの程度であるか理解したり、比較しやすくするために表示されています。

アルファベット1文字でランク付けすることは、一目でどこに異常があるのか知ることができるというメリットがあり、医療の知識がない人でも、その後の対処法を整理しやすくなります。

ただ、表示される判定区分と内容に明確な基準はなく、実施機関ごとに使われるアルファベットも異なります。そのため、できるだけ毎年同じ機関で受診することが望ましいでしょう。

健康診断の判定ランクは人によっても変わる

人と話す
健康診断の結果に表示される判定区分は、その時の健康状態だけではなく、過去の検査結果なども含めて判定されています。

そのため、検査結果の数値が全く同じ2人でも、1人は「A」判定で、もう1人は「D」判定になってしまうということもあります。

集団健診の場合、周りの人と検査結果について話すこともあるかもしれませんが、他人の結果と比較して、ランクは違うけれど数値が同じだからと安心するのは危険です。自分の検査結果をきちんと受けとめましょう。

健康診断の判定基準

nasuyubi
健康診断の結果は7~10程度のランク付けをすることが多いですが、判定の表記は「A」から「F」、「A1」から「R1」など様々あり、利用する機関によりそれぞれのランクが示す内容が異なります。

今回は、比較的利用されることの多い「A」から「F」表記7段階の判定区分を元に、それぞれの表記でどの程度の異常が疑われ、どう対処すべきなのかをまとめました。

判定表記内容
A異常なし
B有所見健康
C要経過観察
D1要再検査
D2要精密検査
E要治療
F治療中

実施機関ごとに健康診断の判定の表記方法は異なってきますが、日本語表記に関しては一致する部分が多いので、表記方法が異なる方は、日本語表記を参考にご確認ください。

A判定-異常なし

A判定は、健康診断の結果に異常はなかったことを示しています。今後も健康状態を維持できるように努めましょう。

B判定-有所見健康

B判定は、日常生活に支障がなく、治療も必要ない程度の異常があることを示しています。

今より数値が悪化することがないよう、十分に健康に配慮した生活を送るように心がけましょう。また、生活習慣の改善をすることにより、数値を改善できる可能性もあります。

具体的な指導が欲しい場合は、医師に相談してみるのもおすすめです。

C判定-要経過観察

C判定は、緊急性はないものの、基準範囲を超えた異常があることを示しています。

もし、体調に気になることがある場合は、速やかに医療機関で詳しい検査を受けるようにしましょう。

また、数値の変化を見逃さないためにも、最低でも1年に1度は必ず健康診断や医療機関で経過を確かめましょう。

D1判定-要再検査

D1判定は、再度確認が必要なデータがあることを示しています。

一時的な体調不良等により数値が悪化していることが疑われる場合が多いので、体調が良い時に再度検査を受けましょう。

D2判定-要精密検査

D2判定は、明らかな異常があることを示しています。ただ、異常の原因はまちまちで、精密検査をしてみたら異常は無かったという人も多いです。

しかし、重大な疾病が原因となっている可能性もあるので、できるだけ早く精密検査を受けるようにしましょう。

E判定-要治療

E判定は、明らかな異常があり、更に明らかに疾患があることを示しています。

医療機関での精密検査を受け、早めに専門医による治療を開始する必要があるので、速やかに医療機関を受診しましょう。

F判定-治療中

F判定は、健康診断を受けたときに既に治療を開始していることが問診等でわかっているときに表示されます。

また、今後も継続して治療を続ける必要があるため、治療を自らの判断で中断することがないようにしましょう。

気になることがあったらまずは受診を!

健康診断の判定ランクを見て、「要精密検査」という言葉を目にすると、大きな病気があるのではないかと不安になり、病院に行くのも怖くなってしまう人も多いです。

しかし、健康診断の指示で精密検査を受けて、異常がないことがわかって安心したというケースも多くあるので、あまり焦らず、気軽に受診してみましょう。

また、逆に健康診断の結果で「異常なし」でも、病気に罹っていることもあります。健康診断の結果が良かったからと安心せず、何か気になることや不安がある場合は、保健所や医療機関に相談するようにしましょう。

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