毎年ドキドキする健康診断の結果ですが、略語や専門用語が並んでいて何が何やらわからないと思いませんか?
数値の横に「要検査・要治療」と書かれていなくとも、各項目をよく理解して生活改善していきたいですよね。
今回はそんな検査項目の中でも、肝機能に関係している総蛋白(TP)とは何なのか、適正数値や数値の改善方法などを解説していきます。
目次
そもそも総蛋白(TP)って何?
総蛋白とは読んで字のごとく、血液中に含まれるたんぱく質の量を見るための検査です。
この検査で何が解るのか?というと、数値を見ることで現在の体の栄養状態を見ることができます。
たんぱく質は体のすべてのもととなる栄養素ですから、この数値に異常があると少し厄介な病気である可能性が出てきます。
総蛋白の検査は、膠原病、悪性腫瘍、肝臓疾患を診断するために行われることもあります。
総蛋白の基準値は「6.5~8.0」、これよりも高すぎても低すぎても病気の可能性ありということになってしまいますが、数値が高い場合には肝硬変、脱水症、膠原病などの病気が疑われるようです。
総蛋白(TP)が低いとどうなるの?
体の栄養状態がよくわかる総蛋白、この値が低いと体はどのようになってしまうのでしょうか?
現代人の多くは栄養過剰で一日に必要なカロリー以上に食物を摂取しがちですから、低栄養のほうが都合がいいと短絡的に考えてしまう人もいるかもしれません。
しかし、栄養は体を健康的に動かすためになくてはならないものです。低栄養状態が続くことで、以下のような弊害が出てきてしまう恐れがあります。
- 体重減少
- 骨量・筋肉量の減少
- 免疫力の低下
- 消化・吸収機能がうまく働かなくなる
- 体がすぐに疲れやすくなる・・・etc
血液検査の結果総蛋白が低く、「最近なんだか疲れやすいなぁ」と感じている方は、年齢や運動不足が原因ではなく低栄養状態になっているのかもしれないということですね。
総蛋白(TP)が低くなる原因とは?
総蛋白が低いのは、生命を維持するために必要な栄養が足りていない状態ともいえるようですが、どうしてこの数値が低くなってしまうのでしょうか?
原因として考えられる病気はネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸症、重度の肝障害などです。
ネフローゼ症候群について
ネフローゼ症候群とは、尿からたんぱく質が出ることで血液中のたんぱく質が少なくなってしまうものを言います。
尿が泡立つ、むくみがひどいという方は注意しましょう。検査の結果、総蛋白の数値が低く尿たんぱくの数値が高い方はネフローゼ症候群である可能性があります。
蛋白漏出性胃腸症について
悪性リンパ腫やクローン病、アレルギー性胃腸症などを原因として、血液中のたんぱく質が消化管内に漏れ出てしまうのが蛋白漏出性胃腸症です。
ネフローゼ症候群と同じくむくみや尿からの蛋白が見られます。この症状は他の病気と見分けがつきにくく、診断するためには全身くまなく検査をする必要が出てきます。
つまり、血液検査だけでは蛋白漏出性胃腸症と判断することはできません。
重度の肝障害について
たんぱく質のうち、「アルブミン」という物質は肝細胞で合成されます。
尿などに蛋白が漏れ出ているわけではない、栄養もしっかり摂っているのに総蛋白が低い場合には、肝障害によってアルブミンが作られていない可能性があります。
恐ろしいのは、肝障害が軽いうちには総蛋白は高い数値になるのですが、悪化していくと総蛋白の数値が低くなるということです。
「以前は数値が高かったのに今回は低い」という場合には、肝障害が重くなっている可能性があるので注意しましょう。
総蛋白(TP)の数値を改善する方法
病気などではなく低栄養状態となる原因がわかっており、その上で総蛋白の数値が下がっている場合には、まずは低栄養状態から抜け出すために十分な食事をとりましょう。
総蛋白の低下はダイエット中の女性や高齢者によく起こり、栄養バランスを考えて正しい食事をとることで改善することができます。
肝臓に疾患があり総蛋白が低くなっている方は、医師の指導の下しっかり治療を受けるようにしてください。
また、これまで肝臓には影響がなかったという方でも、普段からアルコールを多く摂取している方や体が疲れやすい、黄疸のような症状が出ているという方は血液検査の結果を持って精密検査を受けましょう。
手軽にできる総蛋白(TP)の数値の改善法
精密検査に異常は出なかったとしても、この先の人生を長く健康でいるためには、少しでも数値を良くしていきたいというのは誰しもが考えることです。
総蛋白の数値を上げる食事は、たんぱく質を多く含む大豆製品や肉類、乳製品などをバランスよく摂ることが大切です。
しかし、これでは肝臓のサポートはできませんし、食事量を増やし過ぎると今度は体重の増加も気になりますよね。
そんな時は、サプリメントを活用するというのも一つの手です。
特に総蛋白が低く、アルコールが大好きで肝臓も気になる、という方は肝臓の毒素を分解するのに役立つアミノ酸の一種「オルニチン」配合のサプリメントを毎日の生活に取り入れてみてください。
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まとめ
- 総蛋白が低いと重度の肝障害の可能性がある。
- 総蛋白が高くても肝臓の疾患である可能性がある。
総蛋白の数値は高くても低くてもダメということですから、大切なのは毎日健康的な食事を過不足なく摂るということのようですね。
食習慣に自信のない方は、サプリメントを上手に活用しましょう。