肝臓に異常あり?血液検査でALPが基準値より高い原因と改善方法

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「アルカリホスファターゼ」略してALP。血液検査項目の中で、ALPは肝臓や腎臓で作られる酵素の一つで、リン酸化合物を分解する働きを持っています。

この値が標準よりも高いということは、内臓や骨からの異常のサインの一つと捉えることができるようです。

今回は、この「ALP」に焦点を当て、値が高くなる原因と改善方法ついてご紹介します。

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ALPの基準値と高くなる原因について

まずはALPの基準値を見てみましょう。

基準値(※検査法により異なるため3種ある)

  • P-NP法…58~200IU/l
  • キンド・キング法…3.0~10.0KAU
  • ベッシーローリー法…0.8~2.9BLU

血液検査の結果、これらの最高値よりも高いと内臓に何らかの弊害が起きていると考えられるようです。

基準値を超えなくとも、上限に近い値であれば「ALPが高めである」ということになりますから、この先注意が必要ということになります。

ALPが高くなる原因は?

ALPは骨でも作られるため、成長期の子供においては異常がなくともALPの数値が高く出ることがありますが、大人の場合には肝臓や骨に何らかの異常が起きていると考えていいでしょう。

肝臓に異常がある場合には、肝機能の低下から胆汁の流れが滞ることで胆汁内のALPが血液に漏れ出てしまっている可能性が考えられます。

しかし肝臓に異常がなくとも、胆石が原因となりALPが高くなることもあり、ただALPが高いというだけではどの臓器がダメージを受けているのかまではわかりません。

しかしさらに詳しく検査し、ALPのタイプを調べることでどの内臓にダメージがあるのかを見極めることができます。

タイプ内蔵ダメージ
ALP1,2骨→骨粗鬆症、骨腫瘍、甲状腺亢進症等の可能性
ALP3肝臓→胆石、局所性肝機能障害等の可能性
ALP4胎盤→妊娠後期に見られる
ALP5小腸→肝硬変、脂肪を摂取しすぎた可能性
ALP6免疫グロブリン結合型→潰瘍性大腸炎の可能性

ALPが高いままだとどうなるの?

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もし血液検査でALPが基準値を超えている、もしくは上限に近いという結果が出たのにもかかわらず、それを放置しておくとどのような症状が出てくるのでしょうか?

ここでは肝臓に異常があった場合を仮定して解説します。

胆汁がうっ滞している場合の症状

黄疸、全身のかゆみ、尿の色の変化(濃くなる)、便の色の変化(薄くなる)。

肝硬変の場合の症状

食道・胃に静脈瘤ができる、脾臓の肥大、黄疸、羽ばたき振戦、皮下出血、腹水等

病気になる前の症状は?

■微熱、全身の倦怠感、不眠症状、自律神経の乱れ等

はっきりとした症状がなくとも、近頃疲れやすい、よく眠れない、体がふらついてしまうという方は肝臓の機能が低下している可能性があります。

ALP値を改善する方法とは

ALPが基準値を超えて高い値が出ているのであれば、すぐに精密検査と正しい治療を受けるべきです。

また、妊婦や成長期の子供、閉経後の女性にも一時的なALPの上昇がみられることがあります。これらの方も心配な場合には医師に相談しましょう。

一方、肝臓病とまではいかなくとも、普段の生活習慣から肝臓に少し不安があり、ALPの値も基準値の上限付近であった・高めであったという方は、肝臓の機能を助けるために以下の点に注意して生活してみましょう。

脂肪分を控える

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ALPは脂肪分を多くとった後にも上昇します。

ALPの数値が高めな方は、毎日の食事で摂取する脂肪分が多めなのかもしれません。

特に肝臓に負担をかけないために、酸化した油を多く含むお惣菜の揚げ物やインスタント食品は控えましょう。

添加物を避ける

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肝臓は毒素を分解する役割を持っていますから、毒素を体に取り込んでいるといつもフルに活動しているということになります。

肝臓の機能を回復させるために、肝臓を少し休ませる努力をしましょう。その一環として、添加物を多く含む食品は避けるようにしてください。

サプリメントを活用する


毎日の食生活改善の一環として、サプリメントを活用するという手もあります。

サプリメントを摂るだけでは体内環境を変えることは難しいですが、健康的な生活のサポート役としてサプリメントを活用してみましょう。

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まとめ

ALPが基準値を超えていた時、どの内臓が悪いのかというのはさらに詳しく検査をしなければわかりません。

健康診断の結果、「要精密検査」と出てしまった場合にはしっかり検査を受け、必要があれば医師の指導の下正しい治療を受けましょう。

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